今回は文書作成ツールLaTexについて、具体的なコードの書き方を紹介していきたいと思います。
自分の使用用途に合わせて、ぜひ試してみてくださいね!
LaTeXの構成
LaTex文書は、
・ドキュメントの種類を指定する”ドキュメントクラス”
・文書内で利用するパッケージなどを読み込む”プリアンブル(序章)”
・実際に本文を書き込んでいくエリア
の3つで構成されています。
ドキュメントクラス
ドキュメントクラスでは、以下のようにして文書クラスとオプションを指定できます。
\documentclass[オプション]{文書クラス}
文書クラスでは、大きく分けて「論文」「本」「報告書」の3つから文書の種類を選択します。
それぞれの選択肢に対して、欧文、和文、和文(縦書き)といった言語の種類も指定できます。
またオプションでは、文書クラスで指定できない”文字の大きさ”や”用紙の大きさ”、”段組み”などの設定を行います。
プリアンブル(序章)
プリアンブル(序章という意味)では、文書内で利用するパッケージの読み込みなどを行います。
パッケージとは、表作成などの文書の要素を追加するツールです。
具体的なパッケージの例とその使い方は以降の章でまとめているので、よかったら参考にしてみてください!
本文
本文のエリアでは、実際に文書に入れ込む文章や先ほど読み込んだパッケージを用いて表・図などを挿入していきます。
LaTeXは数式などの表記に優れており、本文中に様々な式や数式を入れ込むことができます!
パッケージまとめ
パッケージは以下のようにしてプリアンブル内で読み込ませます。
\usepackage{パッケージ名}
具体的なパッケージをいくつか紹介したいと思います。
graphicx
このパッケージは、LaTeX文書内で画像ファイルを挿入したり、テキストや図の拡大・縮小を行いたい際に利用します。
amsmath,amssymb
このパッケージでは、数学的な表現を高品質で記述したい際に利用します。
geometry
ページレイアウトを編集したい場合に利用します。
hyperref
ハイパーリンクを使用したい場合に利用します。
ハイパーリンクを使用することで、文書内に指定されたページに飛ぶボタンを作れたりします。
利用する際には、二回コンパイルする必要があります。
comment
長いコメント(実際の文書には表示されない文章)を書き込みたいときに利用します。
テンプレート例
紹介したパッケージを用いて、LaTeXのテンプレートを作ってみました。
以下にコードを付けています。
Overleafで利用する際は、コンパイラの設定をLaTeXにし、以下のコードを書きこんだ”latexmkrc”というファイルと”DSC_0764.JPG”という名前の画像ファイルを同一フォルダ内に作ってください。
$latex = ‘platex’;
$bibtex = ‘pbibtex’;
$dvipdf = ‘dvipdfmx %O -o %D %S’;
$makeindex = ‘mendex %O -o %D %S’;
※Overleaf(コンパイラ:LaTeX)で動作することを確認しました。(2025年9月時点)
皆さんも自分の参考用途に合わせて、ぜひオリジナルテンプレートを作ってみてくださいね!
終わりに
今回は、LaTeXの具体的な使い方を紹介していきました!
LaTexは一見ややこしそうにも思えますが、オンラインツールなどを利用すると誰でも簡単に使い始めることができます!
ぜひ皆さんも活用してみてくださいね!
それではまた次の記事で!